2年生のみなさんへVol.17 ~数学小話④~

「みなさんの行動が2週間後の未来を変えます。どうかご協力をお願いします」最近ニュースでよく耳にする言葉です。コロナウィルスは感染すると2週間の潜伏期間を経て発症するので、その日発表された新たな感染者数は2週間前の行動の結果であるとのことです。今現在、全国的に新たな感染者数が減ってきているようです。これは、2週間前のみなさんがしっかりと自粛をしてくれていた結果です。しかし、感染者数が減少しているからといって気を緩めることはできません。なぜなら現在の行動がまた2週間後の感染者数を決めるからです。

「現在(いま)はやがて過去になるけど、未来にもなる。未来は現在(いま)の先にあるものだから」

僕の大事にしている言葉のひとつです。とても当たり前のことですが、それ故忘れがちなことでもあります。今、君たちが生きている現在はそのうち過去のものとなるでしょう。時間は刻々と進んでいるのですから。しかしその反面、現在の生き方が未来に影響を与えるのもまた事実です。一生懸命頑張った現在も、少し怠けてしまった現在も、すべてが未来をつくる礎となるのです。それは、自分の健康も、人との関わりも、勉強だってそうです。だから、この現在を精一杯生きようと思うようにしています。新しく君たちに届いた課題のほとんどが2年生の内容だったと思います。しっかり取り組んでいますか?適当にこなしていませんか?その課題への取り組み方も、君たちの未来を決めるものになりますよ。

さて、今日は数学の歴史についてのお話。数学はいつから始まったと思いますか?何をもって数学の始まりと言えばいいのかわからないのですが、例えば、初めて幾何学的な図形が描かれたのは約70,000年前と言われています。うん、大昔だね…。もうすこし馴染みのあるもので、円周率の考え方は、紀元前2,000年には存在していたようです。それでも、今から約4,000年前の話。ちなみに、君たちが普段使っている「円の面積を求める公式S=πr^2」が証明されたのが、今から約2,300年前です。それくらい数学の歴史は長いのです。

この長い歴史の中で、多くの数学者達によってバトンが引き継がれ、様々な発見がなされたり、色々な定理が証明されたり、数学は少しずつ発展してきました。大昔、幾何学的な模様を描くだけだった数学は、現代では、とても発達した学問となりました。そして、これから先も更に進化することは間違いないでしょう。まさに、数学は過去から現在、そして未来へと繋がる学問と言えます。前回、ABC予想が証明されたというお話をしました。これも未来に繋がる一大事です。

数学を勉強することは、この歴史を旅することでもあると思います。大昔の人が、数の概念を考え出したように、君たちも数を数えることから始めました。もしかしたらお絵かきをする時から数学の勉強は始まっていたのかもしれません。小学生で計算を学び、中学生になって方程式を学びました。円周率を知って、円の面積を求めることができるようになりました。そしてこれから先も様々な公式や定理に出会うことでしょう。それは、これまでの偉大な数学者達が経験してきた景色を一緒に見ていくような感覚です。そう考えると少しは数学が面白く感じてくるかもしれませんね。

 

それじゃ、未来のために、今日も数学やりますかぁ!  (2年数学担当)